先の記事に「初めての果樹栽培」…と書いておりますが
実はかなり前に果樹を買って植えた事が有りました。
まさにホームセンターで衝動買いの巨峰でしたが
半年で酷い病気になり、野菜とかに影響が出るかもと思い込んで
即引き抜きました。(そんな影響はありません)
なんの知識も無いまま、柿とかのように木が勝手に
大きくなれば出来ると思い込んでいた事もあって、本当に情けない経験でした。
しかし今回はその時の反省も込めて、しっかり勉強しようと思っています。
という事で、経験者さんに栽培の方法を聞いてみたいと思って
まずはブドウを分けてくださった上司にお話を聞きましたが

『自分はそんなに大して何もやっていない』
って事を話されてて、私はますます思い悩みました。
大した事もやってないのに、あんなに上手に出来るものなのか??
ならば私のあの半年の経験はいったい…(汗)
そこで、苗を買う時にお話を聞いた近隣都市のJAの方に再度電話をしました。
すると、県の機関で農業改良普及センターって所があると言う事を教えてくださいました。
そこは果樹を始めとする色々な植物の栽培方法などを教えて下さるらしく
早速そちらまで電話をして、事情を話してみると“なんでもお聞きください”と
有難いお話を頂きまして、後日そちらまでお伺いして私の過去の経緯とか
この地域でのブドウの栽培方法などをお聞きする事になりました。
さて、そこでその電話を側で聞いていた家人が一言…



「ところでどこでそれ栽培するん?」
そこです…。まさにそこを全く決めずに(決めれずに)居ました。
家族的には家のすぐ近くとかはやめてほしいとの事で、畑かその南の耕作放棄して
シートで覆っている所での栽培を懇願されました。
一番良いのは耕作放棄している所でやるのが良いとは思うのですが、そこはかなり
水はけも悪く、草も生え放題。また元水田ということもあって少し土地も低く
土を入れて少し高くしないと栽培には向かないかなと思っていました。
そこで、苦肉の策で畑の一番西の端の筋ならどうかという案が出ました。
その場所は今でも野菜の栽培をやっています。しかしそこに果樹を植えるとなると
その果樹の根が畑の方に伸びて来やしないか…と少々不安にもなりました。
畑は毎回栽培が終われば管理機で耕して次作の準備をします。その時に
果樹の根っこが伸びて来ていて、、耕運機で傷付ける事も考えられる訳で
そう思いながら何かいい方法が無いかとブドウの農家さんのサイトを徘徊していたら
大きな不織布のポットで栽培されてる写真を見つけました。
なんだこれは?ブドウ農家さんがブドウをこんなポット栽培をして
木や実の出来は大丈夫なのか?と思いながらサイト内を見ていると
そこの中に「根域制限栽培」なる言葉を見つけました。
根域制限栽培とは一体なんぞや?と興味が湧き、そのキーワードで
ネット検索しまくりました。すると、意外や意外多くの果樹などが
その根域制限栽培をされているでは無いですか!
その中にはいろんなメリットなどが書かれていますが、これがまさに
現実であれば、私の心配している事は全て解消されているのです。
私はこれしか無いと思って、それに使用するための資材をあれこれ
探しまくりました。すると、「(有)ハセガワ工業」という資材屋さんの
サイトに辿り着きました。そこでは、色々な果樹の栽培事例等の写真が
掲載されていました。それらは殆どが農家さんがされている栽培で
とりあえずいろいろ聞いてみたいと思って、こちらの思いをメールしました。
すると、色々な提案をしてくださったお返事が届きました。
結局。丸いポットなどでは水の管理が大変という事で、4m×1m深さ40cmの
溝を掘ってそこにシートを張って土を戻して埋め込んでやる方法を提案して
頂きました。しかし、40cm掘るのは大変になると思うので、20cm程度掘ってシートの端を
立ち上がらせて上に土を盛ると言った、一段高くする方法の提案もして頂きそちらを選択する事にしました。
さて、まだ残暑厳しい9月頃に農業改良普及センターでお話を聞かせて頂く為
隣の市の庁舎まで出掛けて行きました。
エレベーターに乗って6階まで上がると、その施設の看板を発見。
ドアを開けようと思ったら中から人が出て来て…



「あ、失礼しました。えっと…」



「あ、すみません。
今日ブドウの事をお聞きしたくてアポを取っていた…」
そこまで話すと先方さんはすぐに判って下さって



「あ~、はいはい。どうぞこちらで座ってて下さいね」
と言われてその施設内の会議スペースの所で待つ事になりました。
しばらくすると、なにやら書類や冊子を持った担当の方と思われる男性が



「お待たせしました~。先日お話をさせて頂きました〇〇です」
と言ってご丁寧に名刺まで頂きまして、手に抱えた書類やら冊子を
頂戴しました。そして早速ブドウの育て方の基本的な所を色々とお話をさせて頂きました。
その時に過去のブドウ栽培失敗経験をお話したところ、ブドウの基本的な部分のお話をされ始めました。
そこでまずブドウには欧州種(ヨーロッパブドウ)、米国種(アメリカブドウ)
欧米雑種の3種類が有るという事を聞きました。
今回購入したBKシードレスは欧米雑種3倍体、シャインマスカットは欧州種2倍体
であるという説明を受けました。そして欧州種は栽培が難しいらしく、個人で
栽培をするなら、米国種か欧米雑種をお勧めするとの事でした。
そして過去に買っていた品種は欧州種だったことが判明。しかも雨ざらし(汗)



そりゃアカンわな。。。
と心で思いました。
そうです。米国種は比較的病気には強く、欧州種は病気には弱いという事らしく
それは地域性によるもので、一番の要因は雨に強いか弱いかになるようです。
アメリカは普通に雨が多く欧州は雨が少ない…
そんな事さえも考えずに美味しいとか大きいとかだけを耳にしたり目にしたりして
品種を選んでいた事を、深く深~~~く反省した事は言うまでもありません。
さて先程も述べましたが、ブドウの3倍体と2倍体の違いは、奇数の3倍体の方は
何もしなくても種が出来ない品種という事らしく、偶数の倍体は種が出来るので
種が出来なくなるように処理をしないといけないらしいということです。
本当はもっと深い事があるのでしょうが、知りたい事は種が有るか無いかなのでそこまでにしておきます。
その後も色々と話が弾んで、根域制限栽培に関する資料やそれらのやり方等を
色々とお聞きする事が出来ました。まぁ大地にそのまま植え付けるのが水の面でも
お世話の面でも楽だとは言われましたが、やはり畑の方に根が来る事が最大の
懸念事項なので、そこだけはなんとか頑張れるようにしたいと思います。
そしてひと通りお話を聞いた後に、この近辺でそのような栽培をされてる所は
無いのかなと思って訪ねてみたところ、JAの施設内にそんな場所が有るとの事で
そちらを紹介して頂き、見学に向かう事になりました。
現地に着いて、紹介頂いた担当の方をお呼びさせて頂いて、早速施設内に見学に行きました。
シーズン的にはそこのブドウの収穫はもう終わっているようで、収穫後の
状態が見る事が出来ました。また根域なんですが正直言って「こんなもん?」って感じの
栽培法で、この程度ならウチでも栽培が出来るのでは…と根拠のない自信が湧いてきました(笑)
ただしやはりそこでも目にしたのは自動潅水器の設置です。これはやはり根域制限の
栽培には必要不可欠のようなので、また今後の課題になりそうです。








